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2026.05.12

アイアムの活動①

障害のある子どもたちは、
どうしても家の中で
“王様”のような立場になりやすいことがあります。

お母さんが先回りして全部やってくれる。
怒らせないように周りが気を遣う。
好きなものしか食べないから、それだけを用意する。
不機嫌にならないように、家族がすぐ動く。

もちろん、それは家族が甘やかしたいわけではありません。

毎日を少しでも穏やかに過ごしたい。
本人にも家族にも、少しでも負担を減らしたい。
そんな思いの積み重ねなんですよね。

でも、それが続きすぎると、
家族みんなで生活しているというより、
一人に合わせて、家全体が動く形
になってしまうことがあります。

でも家族って、
困ったときに助け合ったり、
嬉しいことを一緒に喜んだり、
悲しいことを共有したりしながら
お互いを思って生活するものだと思うんです。

自分だけじゃなく、相手にも気持ちがある。
相手にも都合がある。
そして、自分と相手は対等な存在なんだと知っていく。

こういう感覚って、
社会の中で生きていく上で本当に大切です。
でも、それを言葉だけで理解するのは難しい。

実際に同年代の子どもたち、
いろんな年代の人と関わりながら、
ぶつかったり、助け合ったりしながら、
少しずつ学んでいくものなんですよね。

健常の子どもたちは、自然と友達ができて、
遊んだり、ケンカしたり、
仲直りしたりしながら育っていく。

でも障害のある子どもたちは、
生活の多くを保護者と過ごしやすい。

安全面を考えれば当然のことでもあるけれど、
同年代の子ども同士で過ごす経験は、
どうしても少なくなりやすい。
保護者のいない環境で過ごす時間はとても少ない。

だからこそ、学齢期の集団経験って
すごく大切なんだと思っています。

そしてアイアムでは、
そこをもっと具体的に作っていきたい。

ただ「仲良くしよう」だけでは、
人との関わりは育ちません。
何もない空間で「協力してね」と言われても難しい。

だから、共通の目標になる活動を作る。
みんなで取り組むミッションを作る。
その中で自然と役割が生まれ、助け合いが必要になる。

例えば、洗濯物を干す場面。

先輩の子が、

「ここに洗濯ばさみを付けるんだよ」
と、実際にやりながら後輩へ教えてくれます。

先輩が真剣だから、後輩も真剣。
言葉のない子も、隣で一緒に洗濯物を持ってくれたり、
無言で取り組む姿を見せてくれたりします。

誰かが時間のかかる作業をしていると、
自然と周りの子が
「僕もやるー」
「私もやるー」
と集まってきて、一緒に手伝い始める。

誰か一人が主役ではなく、
それぞれが“自分にできること”を持ちながら、
同じ目的に向かって進んでいく。

その経験の積み重ねが、
相手を意識する力や、協力する感覚、
そして「自分も誰かの役に立てる」
という実感につながっていく気がしています。

ただ過ごす場所ではなく、
人と一緒に生きる練習をする場所。

支えられるだけではなく、
誰かを支える側にもなれる。

そんな練習を日々積み重ねていきたいと考えています。

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