設立趣旨
横浜市には、日常生活において様々な障害が生じ、様々なサポートが必要とされている方が、15万人以上生活されています。そのうち知的障がいを持った方の8割は、成人になった後も必要なサポートが受けられないため、行き場がなく、今も自宅で生活されています。
自宅で生活されている方の中には、主たる支援者の高齢化、施設を希望しても空きがない、施設や事業所では断られる、問題が多くて自宅ではとても生活を続けられない… など深刻な問題を抱えている方が少なくありません。また、二次的な障がいを防止するためにも、早期療育の必要性が訴えられています。
現在のところ、少しずつ事業所は増えていますが、まだまだ要望に応えるだけの十分なサポートは提供されていない現状があります。特に重度の障がいを持った子どもは学校が終わると過ごす場所が少なく、自宅で過ごす時間が必然的に長くなってしまいます。同世代の友達や家族以外の人との交流は、学校では学べないことを学ぶための非常に重要な経験ですが、その大切な経験が少ないまま大人になっている方が少なくありません。
障がいがあってもなくても、学ぶ機会や遊ぶ機会は平等でなくてはなりません。ただし、そこには障がいを持っていても学びや遊びに参加できるような、専門的なサポートがなくてはいけません。専門的なサポートがない場合、支援者が学びや遊びを提供しようと思っていても、それは単なる強制になってしまう可能性があります。
わたしたちは、このような現状を打破するためにも
①放課後等デイサービスの設置・運営を行い、地域で学ぶ・遊ぶ場を提供します。
②事業報告や研修などを通じて、正しい知識を啓発します。
そして、将来的にはグループホームの設置・運営を行い、地域で暮らす場の提供も行っていきたいと考えています。
わたしたちの活動が続いた未来には、知識と技術・溢れる熱意を兼ね備えた支援者が増え、その支援者によって困らない障がい者が増え、 どんなに重い障がいを持っていても地域で当たり前に、笑って学び・遊び・暮らすことができると信じています。
そんな当たり前の未来に向かって、ここに大きな一歩を踏み出したいと思います。
Posted by しろい地図