名前の由来
法人の名前が決まり、次に事業所の名前をどうしよう?という話になりました。
いろいろ考えましたが、関係者に1人1案ずつ出してもらい、多数決を取って決めることにしました。
さまざまな想いが込められた魅力的な名前がたくさん出てきましたが、厳正な多数決や意見交換を重ねながら、5回目でようやく過半数を取ったのが【アイアム】という名前でした。
手前みそではありますが、私は結構気に入っています。
【アイアム】という名前には、スタッフもお子様も保護者の皆さまも一人ひとりの想いを大切にできる事業所でありたい、一歩ずつかもしれないけど、そんな事業所を目指したいという想いが込められています。
~以下はそんな組織に属する変わり者の私の想いが色濃く含まれています。ご注意ください~
スタッフも、児童も、保護者も、自分の意志を主張できる事業所でありたい。
理事長や施設長がこうだ。と言ったらそれで決定。ではつまらない。面白くない。
私も何が起こるのか、どんな化学反応があるのか…、ワクワクしたい。
もちろん運営上や経営上、制度上などさまざまな制限はたくさんあるかもしれないが、それだけでは新しいものは何も生まれない。今困っている人のためには何もできない。手が届かない。
少し踏み込んでみる勇気も時には必要だと思う。
1つでも、ごく1部でもいいから、今何ができるかをみんなで話し合えばいい。
現状に満足せずに、昨日よりも良いと思う方向へ、どんどん変えていけばいい。
そして、一つずつ積み上げた未来に、今よりも素晴らしい景色が拡がっていると信じたい。
その未来に向けて、私はちっぽけな私の持ちうる全てを投資したい。
常勤職員も非常勤職員もアルバイトも組織に属する全ての人が悩み、考えることを止めてはいけない。
さまざまな難しい状況の中でも、『私はこう思う』『これを試してみたい』を言える組織でありたい。
何かあれば、誰かが困ればみんなで知恵を出し合う。時にぶつかり合うかもしれないけど、
みんなで考えるからこそ、他の組織では創れないオリジナルの意見が出てくる、出てくる…。
そんな素晴らしいスタッフが集まる組織でありたいと思う。
一方で、うちの子何もできないんです。と言われている子が、『ぼくはこれが得意です』『私はこれができます』『任せろ~』と言えるような場面を一緒に探したい。
どんな子だって得意なことは必ずある。一生懸命打ち込むことができることが必ずある。
まだ見つかっていない人は、たぶんまだ出会っていなかっただけだけで、運命の赤い糸のように、きっと探しているといつかは出会うものだと思っている。その仲介ができるようになりたい。
苦手なところや変わっているところはたくさんあるかもしれないけど、苦手な部分を友達同士で支えあうような関係を創りたい。
誰にでも苦手なことが一つはある。それでも支えあいながら暮らしていくことができるはず。
私自身も苦手なことではあるが、困ったときは自分で抱え込まずに、誰かに頼って良いことを伝えていきたい。それは障害を持っていても、持っていなくても変わらないと思う。
最初はサポートが必要かもしれないが、上手に気持ちを相手に伝えて、相手の話もしっかり聞いて、お互いに相手を尊重して、お互いを認め合うことができる…。その繰り返しの中で、きっと少しずつ理想の形が出来上がってくるはず。
そのサポートこそが、私たちの仕事の一つでもある。すぐに効果が表れるものではないが、じっくり腰を据えて関わっていきたいと考えている。
いつもご利用いただいている保護者の皆さまも、私たちに遠慮せず、もっとたくさんいろいろ言ってもらいたい。
私たちの力不足で、すぐにはご希望のとおりに実現できないかもしれないけど、私たち支援者が気づかない部分をたくさん感じておられるはず。そして私たちはそれらに気づいていないこともあるかもしれません。
でも、その気づいていない部分こそが、大切なことかもしれません。どうしたらこの福祉業界がもっと良くなるのか?一緒に考えてください。
今から少しずつ積み上げていけば、5年後には何かが変わっているかもしれない。
10年後にはもっと、いい方向に変わっているかもしれない。
でも、動かないと何も変わりません。私たちも保護者の皆さまの力で、上手に動かして下さい。
私たち支援者の視点や、事業所や法人の力だけで何かを成すことはかなり難しいです。
地域や学校、行政はもちろん、お子様や保護者の意見ももっと深く聞いていかないといけない。
どうすればより良くなるのか?、今何が出来るのか?何をしなくてはいけないのか?…
一つ一つどの問題を考えてもとても難しいのは分かっています。力が及ばないこともたくさんある。
でも現在の福祉を創ってきた偉大な先人たちは、この道を歩んできています。
未来に向けて、私たちの次の世代に向けて、今できることから、私も真剣に考えていきたい。
福祉に関わる全ての皆さまから、今までよりもほんの少しお力添えいただけたら、今まで誰にもできなかったすごいことが出来るはず。
予算が少なくなっても、知識や技術、ネットワークで解決すると思います。
皆さまのお力で、福祉の可能性や未来は今よりもっと素晴らしいものになっているはずです。
私たちはその端っこに存在することができたら幸せです。